光と闇の交響に、ひとびとは魅かれる

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桑名「なばなの里」。世界遺産登録を記念した富士山のイルミネーション。二重写しでモアレ効果を出して作成したもの。
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イルミネーションの季節がやってきました。写真は、桑名にある「なばなの里」と、神戸の「ルミナリエ」などで撮ったものですが、どちらも平日なのに大変な人出に驚かされました。 たしかにイルミネーションは、光と闇のコントラストが鮮やかで「ああキレイ!」と感嘆させるものを持っています。しかし、キレイなものは世の中にはたくさんあるのに、イルミネーションの綺麗さと観客の多さとの度合いには、かなり大きなギャップがあるように思われてなりません。夜景もそうですが、闇の中に光り輝くものに、人々はどうしてこうも惹き付けられるのでしょうか。

古来、光は超越的な存在をイメージさせるものであったり、宗教などでも、光や火は厳かなものとして人々の心を捉えてきました。また、人がキラキラ光るものに魅力を感じるのは進化の過程で人が魚であった頃、獲物の色がメタリックシルバーであったため、光るものに対して興奮する遺伝子レベルの習性を持つからだという説もあります。いづれにしても、人が光り輝くものに魅かれるのは、そしてイルミネーションが大好きなのは、本能あるいは潜在意識レベルの何かに依っているのではないか、そうでないと、まるで誘蛾灯に惹かれるようなイルミネーション見物の、あの人の多さは理解できないという気がします。

ところで、イルミネーションは男性より女性に好まれるらしく、それでなくても女性がキレイなもの好きなのは周知のことですが、それは男性と女性の色の識別能力が3:4くらいの割合で女性の方が勝っている、つまり色や光に対する感受性の差によるものらしいのです。たしかに「ブルーライトよこはま~♪」などと唄うフィーリングで、夜景を眺めるというのは女性の方が似合っていると思います。そういえばイルミネーション見物でも、女性の方がかなり多かったのではないでしょうか。

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