7月のセミは鳴かないの?

7月のセミはあまり鳴ないのだろうか?。普段はこの季節だと、朝にはセミの声が夏の気分を高めてくれるのだが、と訝しく感じていた。ただし、それは私の自宅近辺の裏六甲でのことであり、事務所のある江坂近辺では普通にセミの声を聞くことが出来る。かなり狭い範囲で地域差があるのだろうか。

それに気づいたのは7月初旬の休日に庭を見ていた時である。地面にはセミの幼虫が土中から出た穴がかなり多くあり、セミの抜け殻もチラホラとあるのだが、しかし一向にセミの声は聞こえてこないではないか。その後も注意して観察していたが、土の穴や抜け殻は増えても、やはりセミの声は聞こえない。

どうしてだろうと、いくつか原因を考えてみた。その1、セミの生存条件は私たちが考えているより意外に厳しくて穴から出て羽化し鳴くようになるセミは少なく、あの程度の穴や抜け殻では鳴けるような成虫のセミはほとんどいない。その2、何らかの理由で自宅近辺ではメスとオスの比率が圧倒的に鳴かないメスに片寄ってしまった。その3、セミの鳴かない夏は地震などの天変地異があるといわれるがその予兆ではないか、などと考えたのだが、3など後の方になるほどマユツバに思えるものの人知の及ばない自然の摂理もあるのかなと思っていたら、8月に入ってしばらくするとセミの声が聞こえ始めてホッとした。今年は夏らしい夏になりそうだ。いづれにしても自然はいつもの自然らしくあって欲しいと思う。